UXデザインのプロセスとは?基本的な流れから注意点まで詳しく解説
ユーザーが商品・サービスの利用を通して得る体験をデザインするUXデザイン。
どれだけ質が高い商品・サービスでも、使いにくいデザインはユーザー離れを招く可能性があります。
ユーザーのニーズを満たせる優れたデザインにするためには、プロセスに沿ってプロジェクトを進めることが大切です。
この記事では、UXデザインの基本的なプロセスと注意点について詳しく解説します。
「UXデザインの基本的なプロセスが知りたい」「デザインを進めるうえでの注意点を把握しておきたい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次[非表示]
- 1.UXデザインの基本的なプロセス
- 1.1.①ユーザーの調査
- 1.2.②ニーズ・課題の分析
- 1.3.③アイデアを出す
- 1.4.④プロトタイプを試作
- 1.5.⑤プロトタイプを検証
- 1.6.⑥商品・サービスの実装
- 2.UXデザインを進めるうえでの注意点
- 3.まとめ
UXデザインの基本的なプロセス
優れたUXデザインを実現するためには、基本的なプロセスに沿ってプロジェクトを進めることが大切です。
各プロセスは、ユーザーのニーズ定義や課題の明確化、より使いやすい商品開発の実現に役立ちます。ここでは、UXデザインの基本的なプロセスを解説します。
①ユーザーの調査
UXデザインは、まずどういったユーザーがサービスや商品を使うか考えるところから始まります。
データや数値だけで判断すると仮説に留まってしまう可能性があるため、実際にユーザーへインタビューを行い情報を収集することが大切です。
ユーザーの体験や心理を理解することで、ニーズや課題が見えてきます。調査の方向性が曖昧にならないためにも、目的の明確化が重要です。
②ニーズ・課題の分析
得た情報を基に、さらにユーザーへのインタビューを繰り返し、潜在的なニーズや課題を分析します。ニーズや課題の分析は、カスタマージャーニーマップの作成が有効です。
カスタマージャーニーマップとは、ユーザーの日常生活から商品の購入検討、実際に商品を購入するまでの段階的な流れを可視化するためのものです。
一連の流れをイラスト化・言語化することで、客観的にユーザーのニーズ・課題を分析できます。
③アイデアを出す
あらゆるアイデアを出すプロセスは、“アイディエート”や“アイディエーション”とも呼ばれます。アイデアはよいものだけではなく、悪いものも含めてあらゆる可能性を考えることが重要です。
デザイナーが1人だけで考えるのではなく、プロジェクトに関わるすべてのメンバーと対話しながら進めることで、幅広いアイデアを集められます。
解決したい課題やターゲットとするユーザーをイメージすることで、より目的に沿ったアイデアが出しやすくなるはずです。
④プロトタイプを試作
アイデアがまとまり、商品・サービスの方向性が決まった後は、プロトタイプの作成に移行します。
プロトタイプは、ターゲットとするユーザーが実際に商品を利用したときの体験を検証することが主な目的です。
作成・使用するプロトタイプは、完成度が高いものにすることで、より正確な検証を行うことができるようになります。
⑤プロトタイプを検証
作成したプロトタイプをプロジェクトのメンバーやユーザーに実際に使用してもらい、使い勝手を確認します。
ユーザーが商品・サービスをどうやって使用するか注意深く観察し、アンケートや意見交換を行ってフィードバックを記録します。
検証を行うことで、不具合の早期発見や課題の洗い出しができるため、結果的に工数を減らすことが可能です。
また、出来る限り早い段階で検証を行うことで、デザインの修正や変更が容易になります。
⑥商品・サービスの実装
最後は、プロジェクトのスタッフやユーザーのフィードバックを反映した完成品を実装・発売する段階です。
はじめから完璧な商品になることは稀であるため、実装後もユーザーの反応やフィードバックに耳を傾ける必要があります。
ユーザーから得たフィードバックを活かし、実装した商品を改善や修正などの手を加えていくことで、よりニーズに沿った商品に近づけられます。
ユーザーの心理や体験は日々変化するものであるため、継続的に観察していくことが大切です。
UXデザインを進めるうえでの注意点
プロセスに沿った作業だけでは、ユーザーのニーズを満たしきれない可能性があります。ユーザーのことを第一に考え、注意しながら進めることでより優れたUXデザインを実現できます。
ここでは、UXデザインを進める上で注意しておきたいポイントを紹介します。
①ユーザー目線を忘れないこと
UXデザインにおいて、ユーザー目線は最優先事項です。
デザイナーやプロジェクトに関わるメンバーの意見や好みに偏った考えだけでは、主観的な判断にしかつながりません。
必要とされていない機能を取り入れてしまわないためにも、ユーザー目線を忘れないことが大切です。
②競合他社商品・サービスとの比較を忘れないこと
自社が持つ情報やデータだけでデザインを進めてしまっては、客観的な判断ができなくなる可能性があります。
自社の商品・サービスにどのような欠点があるかを確認するためには、競合他社との比較が有効です。
競合他社の商品・サービスと比較することで、改善点や思わぬ弱点が見えてくる可能性があります。
まとめ
この記事では、UXデザインについて以下の内容で解説しました。
- UXデザインの基本的なプロセス
- UXデザインを進める上での注意点
商品・サービスを利用して得る体験を左右するUXデザインは、ユーザーの定着率や満足度に影響します。
ユーザーのニーズや課題を満たすためには、基本的なプロセスに沿った作業が大切です。
また、継続的にユーザーの体験やフィードバックを記録していくことで、より洗練されたUXデザインを実現できます。
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