お客様の声
株式会社BuySell Technologies

今回のプロジェクトに携わっているメンバー(左から)
バイセル 宮山 純さん(テクノロジー統括本部 開発1部 部長)
 バイセル 鈴木 宗史さん(テクノロジー統括本部 開発1部 マネージャー)
アジケ 松永 光司(テクニカルディレクター/サブリーダー)
 アジケ 本田 梨香子(フロントエンドエンジニア)(当日はオンラインにて参加)

UI/UX品質向上のためのプロセス設計と仕組みづくりをご支援

ご相談の背景(課題)

  • 商品の査定、買取を行う社内プロダクトの新規開発プロジェクトにて、QA(品質保証)の実務を支援してほしい

プロジェクト内容

1)QAに関する実務全般の実行計画立案

2)テストケースの作成と実施、バグ報告

成果

  • 大きなエラーの発生などで事業に影響を及ぼすことなく、プロダクトのリリースから初期運用までスムーズに実行できた
  • 今後プロダクトを運用していくうえで必要となる、QAに関する実務の基盤が構築できた

総合リユース事業を展開する株式会社BuySell Technologies(バイセルテクノロジーズ、以下バイセル)はDXに取り組んでおり、商品の買取から販売まで一気通貫でデータを管理・活用するシステム開発を進めています。

 

その一環として2023年から、バイセルの主力事業である出張訪問買取を効率化するプロダクト「Visit」の開発プロジェクトがスタートしました。本プロジェクトにおいてアジケは、2023年11月から2025年6月まで、リリースに向けたQA(品質保証)をご支援しました。

 

今回はプロジェクトを主導したバイセルの宮山純さんと、鈴木宗史さんにお話をうかがいました。

 



リソースを確保するため、外部パートナーと協業体制を構築


— はじめに、貴社のプロダクト「Visit」について教えてください。
鈴木さん
バイセルでは店舗での買取に加え、出張訪問買取サービスを提供しています。「Visit」は、出張訪問で査定から買取までを担当する人たちが利用する社内プロダクトであり、2023年春頃から、旧基幹システムから出張訪問買取ドメインを切り出して新規開発をするプロジェクトに着手しました。

出張訪問買取の査定時間を短縮することが課題として挙げられており、それを解消するため、一部の業務フローを抜本的に見直すことになりました。また以前のプロダクトは、どうしても初見の人にはわかりにくい部分があったので、その改善も必要だったんです。

— プロダクトのQAに関して、外部パートナーへの依頼を検討されたのはどのような背景からだったのでしょうか?

宮山さん
開発は基本的に社内のエンジニアで進めていました。しかしリリースまでのスケジュールと他業務との兼ね合いで、今回は社内のメンバーだけではリソース不足だと判断し、外部パートナーを含めたQA体制の構築を検討することにしました。

アジケさんには、当社の別のプロジェクトに参画していただいていたご縁があり、その担当者から紹介してもらったんですよね。

— 普段のプロダクト開発では、どのようにパートナー選定をされていますか?
宮山さん
個人のQAエンジニアやテスターに業務委託で依頼するケース、ベンダーさんに発注するケースなどさまざまです。今回はスケジュールが迫っていたこともあり、信頼がおけるパートナーさんにお願いしたいと思い、当社との取引実績があるアジケさんにお声がけしました。


テストケースの計画立案から、プロセス設計を自律的に支援

— 実際に、アジケとのプロジェクトがスタートした際の印象を聞かせてください。
鈴木さん
今回はテストケースの計画を立案し、進行のプロセスを設計するところから進めてもらいました。当初のリリース予定日まであまり時間がなく慌ただしかったと思いますが、さまざまな状況を想定したテストケースを作成し、できる限り自走してくれました。

私たちが細かくあれこれお願いしなくても、松永さんと本田さんがいろいろと汲み取って業務を進めてくれるのでとても助かっていました。

宮山さん
私も、お二人は外部パートナーでありながら、とても高い当事者意識をお持ちだと感じていました。能動的に課題を見つけ、それに対する解決策をその都度探り提案する。そんな風に取り組んでくれる姿勢がありがたかったですね。

特に印象に残っているのは、定例ミーティングでの内省の深さです。それまでの業務の進捗状況や課題などを各々が丁寧に振り返り、それに対する反省をしたうえで次に活かす方法をしっかり考えられていましたね。

松永(アジケ)
ありがとうございます。大切なプロジェクトを任せていただいているので、「今何がどこまで進んでいるのか」などのプロセスはできる限り可視化することを心がけていました。自分たちが内省して気づいたこともすべて共有して、みなさんの不安感につながらないようにしていました。

本田(アジケ)
QAからのコミュニケーションは作ったものに対する不具合の指摘となるため、エンジニアにとっては受け入れづらさがあり、大変なことも多いと思います。しかしバイセルのみなさんはいつも私たちに温かい言葉をかけてくれて、プロジェクトをスムーズに進めることができました。


現場の業務に大きな影響や混乱なく、無事にプロダクトをリリース

— プロダクトのリリースを経て、現時点で感じている成果や手応えはありますか?
鈴木さん
プロダクトとしてはまだまだ改善の必要があるのですが、現場で「Visit」を実際に利用している査定員からは「使いやすい」という声をもらっています。

宮山さん
私はこれまでも、さまざまなプロダクトの開発に携わってきました。こうしたプロダクトのリリース時には、通常大なり小なり何かしらのトラブルが発生するものです。

しかし自分の経験を踏まえても今回はかなりバグが少なく、出張訪問買取の現場にも大きな影響なくスムーズに業務を移行することができました。リリース前はかなりギリギリのタイミングまで、QAのプロセスをくり返していただいたので大変だったと思います。

— 改めてプロジェクトを振り返り、印象的だったことがありましたら教えてください。

鈴木さん
現在、今回のQAプロセスが一段落した後のことを見据えて、AIを活用したテストの自動化に着手しています。

アジケさんとのプロジェクトがスタートした時点ではそこまでの話は出ていなかったのですが、お二人は自らいろいろと積極的に試してくれましたよね。チームメンバーが誰でもテスト業務ができるよう、必要となるドキュメントを用意していただきました。

松永(アジケ)
QAは今後も続くプロセスですので、私たちが役割を終えた後も、少しでもバイセルさんに役立てていただけるものを残せればと考えていました。

リユース業のあらゆるチャネルに対応するシステム開発を推進していく

— プロダクトの今後の展開はどのように考えていますか? 
鈴木さん
直近で考えると、やはりAIをどのように活用するかが大きなテーマですね。商材の査定にかかる時間を短縮する、契約のプロセスをさらに効率化するなど、改善を検討するポイントはたくさんありますから。
宮山さん
今回開発した「Visit」のデータは、バイセルの基幹システムと連動して管理しています。現在は、そのリプレイスを進めています。

当社は出張訪問買取の業務フローだけではなく、リユース事業を包括する多様な買取・販売チャネルに対応するシステムとして、「バイセルリユースプラットフォーム Cosmos」を開発しています。現状の基幹システムも、このCosmosにリプレイスしていく予定です。

今後はAIの活用・導入を進めつつ、リユース領域における複合的なエージェントサービスの開発を目指していくことを考えています。

※インタビュー当時2025年5月の状況を掲載しております。

この事例の該当サービス

Applicable service

フロントエンド開発支援

・自社リソースを活用してコンポーネントを構築したい
・フロントエンドのチームを強化したい

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