お客様の声
三菱UFJ eスマート証券株式会社

▼今回のプロジェクトに携わっているメンバー:

三菱UFJ eスマート証券株式会社 
 荻生啓太 さん(営業推進部/UI/UXグループ グループ長)
 住田咲 さん(営業推進部/UI/UXグループ  ディレクター)
 寺田知弘 さん(営業推進部/UI/UXグループ ディレクター)
 村越麻由子 さん(営業推進部/UI/UXグループ デザイナー)

アジケ
  神田淳生(PM/ディレクター)
 齋藤智世(UI/UXデザイナー リーダー)

自社サイトリニューアル※をご支援

※三菱UFJ eスマート証券株式会社 自社ウェブサイト(https://kabu.com/)

ご相談の背景(課題)

  • 自社サイトのデザイン刷新とUI/UXの向上を目指してリニューアルをしたい

  • デザインシステムおよび社内向けのデザインガイドラインを整備し、サイトの更新や改善の運用効率を高めたい

プロジェクト内容

  • 自社サイトのデザインリニューアル支援とUI/UXの改善支援

成果

  • インハウスのデザインチームに伴走し、証券サービスを多数取り扱う自社サイトのリニューアルをスムーズに進行。リリース後も大きなトラブルなくサイトの運用ができている

  • UI/UXを改善したことで、自社サイトの離脱率が低下している

三菱UFJ eスマート証券株式会社では、顧客体験の向上を目指して証券取引サイトやスマホアプリ等のUI/UXの改善・強化に取り組んでいます。その中心的な役割の一端を営業推進部UI/UXグループが担っており、2023年から同グループの主導で、自社サイトの全面リニューアルに着手。アジケはUI/UXデザインを担うパートナーとして、本プロジェクトをご支援しました。


今回はご一緒したUI/UXグループのみなさんに集まっていただき、プロジェクトを振り返ってお話いただきました。


UI/UX向上を担う社内の専門グループと、サイトリニューアルに着手


— UIUXグループでは、社内でどのような役割を担っているのですか?
荻生さん
私たちUI/UXグループには主に2つの役割があります。
まずひとつめは、当社の証券口座をお持ちのお客さま向けに、証券取引サイトやスマートフォンアプリをより使いやすくするためのUI/UX改善をおこなっています。例えば、株式取引や投資信託などの取引画面を初心者の方でも迷わずに操作できるような改善をおこなっています。また、お客さまが資産の運用状況を理解しやすくするための資産管理画面や、投資商品を検索しやすくする機能の改善にも取り組むなど、顧客体験の向上を目指しています。

ふたつめは、自社サイトの企画運営と更新業務です。当サイトでは、これから投資を始める方向けに入門コンテンツや各種キャンペーン情報を掲載するとともに、すでに当社/他社の証券口座をお持ちのお客さまに向けて、当社取扱の各種投資サービスを解説するコンテンツも提供しております。 これらの各コンテンツのページデザインやコーディングの制作業務もおこなっています。

— 今日集まっていただいたみなさんが、普段担当されている業務について教えてください。
住田さん
私はUI/UXディレクターとして、主に自社サイトの運用・改善を担当しています。今回のサイトリニューアルプロジェクトでは、リーダーを務めていました。
寺田さん
私も同じく、UI/UXディレクターとして、スマートフォンアプリの運用・UX改善を担当しております。今回のサイトリニューアルではサブリーダーを務めました。

村越さん

私はUI/UXデザイナーです。ディレクターが起案した内容を、デザインに落とし込んでいく役割ですね。また社内に展開するための、デザインガイドラインの策定なども担当しています。


— 今回なぜ、大掛かりなサイトリニューアルに踏み切ったのですか? きっかけはありましたか?

荻生さん

リニューアルの必要性は以前から感じていて、社内でも課題の一つになっていました。

ただ長年使用してきたサイトをリニューアルするとなると、各投資商品やサービスを

担当している各部署との調整や合意形成も含めかなり大掛かりなプロジェクトになるため、特に人的リソースの面でなかなか対応が難しい状況でもありました。  

また、毎日サイトの更新リリースがある中で、差分を管理しながらリニューアル作業を並行で進めるのは大変でした。そのような中、ここ数年でこの3人を含む専門性の高いメンバーが当グループに加わってくれたことが、今回の大きなプロジェクトに取り組む大きな後押しとなりました。


社名変更などを乗り越え、サイトをスムーズにリリース

— デザインパートナーとして、アジケを選んでいただいた決め手を教えてください。
荻生さん
自社サイトリニューアルの方針は、顧客体験の向上を前提として考えていました。いくつかの会社にお声がけした中で、特にユーザーファーストでのUI/UXデザインに関する豊富な実績をお持ちだったのがアジケさんでした。
社内のデザインパートナー選定プロセスでも、『アジケさんにお願いしたい』という声が多数あり、金融業界での素晴らしい実績もあることから、アジケさんに決定しました。

 
— プロジェクトに対するアジケからの提案で、印象に残っていることはありますか?

村越さん

今回のリニューアルでは、投資などに関する知識がまだない人にも、わかりやすいサイトにしたいと考えていました。フレンドリーさやカジュアルさを残しつつ、証券の複雑な説明もきちんとしていかなければなりません。そのバランスをどう取っていこうか、チーム内でもスクラップ&ビルドを繰り返していました。

そうしたことを踏まえてご相談したところ、アジケさんからは状況を踏まえ、プロジェクトの進め方からご提案いただきました。デザインの段階では、難しい情報でも簡単に感じることができることや、パッとみてブランドらしさが伝わるデザインをご提案いただいたことが印象に残っています。

TOPページの中でも、とくに投資初心者向けにグラフィカルで優しいデザインになるよう工夫してデザインした画面の一部

複雑な情報をわかりやすく届けるためにUX観点から情報設計を行ったメガメニュー

寺田さん

私はチームに加わって間もなかったこともあり、進め方すべてが新鮮でした。私はもともと顧客対応の窓口で仕事をしていたのですが、改めて、お客さま目線で知りたい情報と、当社側が自社サイトに掲載して見せたい情報との間に差異があることを痛感しましたね。それらのファクトをもとにしっかりすり合わせたうえで、サイトを通じてお客さまに必要な情報をお伝えすることが重要だと感じました。

 

住田さん

実はリニューアルがかなり進んだ段階で社名変更があり、それに伴うコーポレートカラーの変更、デザインのトーン&マナー(トンマナ)の見直しなど、プロジェクトにも大きな影響がありました。ただ、アジケさんがすでにデザインシステムの基盤になる部分を作ってくれていたので、混乱することなく、必要な変更をスムーズに進めることができました。

齋藤(アジケ)

確かに、社名変更は大きかったですね。

デザイナーとしては悩ましかったですが、関連各社の特色を抑えつつ、三菱UFJ eスマート証券様のサービス内容に合わせたデザインに落とし込むことを意識してご提案させてもらいました。


サイト直帰率が改善し、社内表彰を受ける

— リリース後、手応えや成果を感じていることがありましたら教えてください。
住田さん
2025年2月に新サイトをリリースして間もないですが、現時点でリニューアル前のサイトと比較すると、サイトの直帰率が月平均で約10~15%低下するなど、一定の成果につながっています。
また会社としても長年の課題だった自社サイトの改善に取り組んだことで、社内でも高い評価をもらいました。チームとして表彰も受けました。

村越さん
今回アジケさんに協力いただいて、はじめて「Figma(フィグマ)」を使ってデザインシステムを構築しました。新しいツールを使用することで社内へも展開しやすくなりましたし、プロトタイプの制作から進められるようになり、デザインプロセスの改善にもつながりました。

— 今後、どのような課題に取り組んでいく予定ですか?

住田さん

自社サイトに関しては、今回のプロジェクトでリニューアルが叶わなかったページも多く残っているので 、引き続き新デザインへの移行を進めていきます。表示速度などのアクセシビリティ改善も必要なので、一つひとつ取り組んでいきたいです。

 

荻生さん

今回、満を持して自社サイトをリニューアルしましたが、当社には他にも証券取引サイトやスマホアプリなど改善に取り組むべき課題がまだまだ多い状況です。今回のアジケさんとのお取組みで得ることが出来た経験やナレッジを生かして、横展開も進めてきたいと考えています。

神田(アジケ)
今回ご支援をして改めて感じましたが、やはり証券サービスならではの複雑さ、難しさがありますよね。
私自身もユーザーの一人なので、今後も何かご一緒できることがあれば、ご協力させてください。

荻生さん
ありがとうございます。今後も引き続き、お客さまにとって使いやすい投資プラットフォームの目指すためにUI/UX改善を進めていきますのでぜひ引き続きお力添えをいただきたいです。

※インタビュー当時2025年6月の状況を掲載しております。

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