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AIで進化する銀行業務:日本の主要銀行5選


近年、AI(人工知能)は銀行業界において重要な技術となりつつあり、多くの銀行がAI導入を通じて業務効率化や顧客満足度向上を目指しています。

特に日本では、業務の自動化やリスク管理、顧客対応にAIが活用され、既に多くの成功事例が生まれています。

本記事では、AIが銀行業務に与える影響と、日本の銀行での導入事例について解説し、今後の展望と課題について考察したいと思います!

目次[非表示]

  1. 1.AIが銀行業務に与える影響
    1. 1.1.銀行業界でAI導入が進む背景
  2. 2.AIが変える銀行業務の未来
    1. 2.1.AIによる自動化と効率化
    2. 2.2.顧客対応の向上と顧客満足度向上
  3. 3.銀行でのAI導入事例
    1. 3.1.三菱UFJ銀行:AIチャットボットで24時間対応
    2. 3.2.みずほ銀行:住宅ローン AI事前診断
    3. 3.3.りそな銀行:AIによる労働集約型の取引モニタリング業務の効率化
    4. 3.4.セブン銀行:AI搭載ATMによる利便性向上
    5. 3.5.三井住友銀行:AIを活用したリスク管理



AIが銀行業務に与える影響

銀行業界でAI導入が進む背景

世界の銀行業界では、AIへの投資が急速に増加しています。ジュニパーリサーチ社の報告によれば、2030年までに生成AIへの投資額が857億米ドル(約12兆円)に達すると予測されています。

(参考:Fintech journal https://www.sbbit.jp/article/fj/148611)

また、日本国内では、経済産業省が「デジタルガバナンス・コード」を策定し、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を促進しています。このコードは、企業がデジタル技術を活用して経営ビジョンを策定・公表することを推奨しており、銀行業界におけるAI導入の後押しとなっています。


(参考:経済産業省 https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/investment/dgc/dgc.html)

AI技術は、ビッグデータ解析や自然言語処理、機械学習を活用して、大量のデータ処理や迅速な意思決定を可能にしているため、銀行業務において最も重要となる業務を素早く正確にこなすことができます。

さらに、AI技術の進化により、従来手作業で行われていた業務が自動化され、業務プロセスが最適化されることで、コスト削減とリスク管理の向上も期待されています。


AIが変える銀行業務の未来

AIによる自動化と効率化

実際にAIは銀行業務の多くの分野で自動化と効率化を実現しています。

例えば、融資審査や取引モニタリング、リスク管理といった業務がAIによって自動化され、いままでの手作業によるプロセスと比べ、より迅速かつ正確に処理が可能となりました。


顧客対応の向上と顧客満足度向上

AIチャットボットを導入することで、銀行は24時間対応を可能にし、顧客の疑問や要望に迅速に応える体制を整えています。

これにより、顧客満足度が向上し、リピート率や顧客の信頼性が高まるといった効果が期待されています。


銀行でのAI導入事例

実際に日本国内の銀行ではどんな形でAI技術を導入しているのでしょうか?

具体的な事例をみてみましょう。


三菱UFJ銀行:AIチャットボットで24時間対応

三菱UFJ銀行は、AIを活用したチャットボットを導入し、24時間体制で顧客対応を行っています。

これにより、顧客対応にかかる時間が大幅に短縮され、24時間対応が可能になりました。顧客からの問い合わせに即時対応できるため、顧客満足度の向上と顧客体験の向上が実現しています。


参考:https://www.bk.mufg.jp/tsukau/chat/app.html


みずほ銀行:住宅ローン AI事前診断

みずほ銀行の「住宅ローン AI事前診断」は、希望する借入金額の審査通過可能性を最短1分で診断するサービス。

物件が未決定でも、みずほ銀行の口座を持っていなくても利用可能で、簡単な情報入力だけで借入の可能性を確認できます。


参考:https://www.mizuhobank.co.jp/loan_housing/summary/ai_diagnosis.html


りそな銀行:AIによる労働集約型の取引モニタリング業務の効率化

りそなホールディングスでは、労働集約型の取引モニタリング業務にAIスコアリングを導入し、効率化を図っています。

データ入力や書類確認の自動化により、手作業の負担が軽減され、人的リソースを戦略業務に割り当てることが可能になります。そうすることで、全体的な業務効率が向上し、業務コストの削減にも寄与しています。

参考:https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/09384/


セブン銀行:AI搭載ATMによる利便性向上

セブン銀行は、AI技術を活用した第4世代ATM「ATM+(プラス)」を導入しています。

このATMは、顔認証技術や高性能カメラを搭載し、スマートフォンとの連携を強化することで、顧客の利便性を向上させています。


参考:https://www.sevenbank.co.jp/oos/adv/tmp_192.html


三井住友銀行:AIを活用したリスク管理

三井住友銀行は、AIを活用してサイバー攻撃の検知やリスク管理を強化しています。

AIによるサイバー攻撃の検知とリスク評価が可能となり、マーケットリスクや信用リスクの管理がより迅速かつ正確に行えるようになりました。

リスク管理の精度が向上したことで、セキュリティ面での強化が実現されています。

参考:https://www.smbc.co.jp/news/pdf/j20161213_01.pdf


AIはすでに様々な銀行に導入され、あらゆる場面で活用されています。今やどの業界にもAIは欠かせないツールの一つとなっています。

銀行の導入事例を、ぜひ御社のビジネスにも役立ててください!


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ajike丨UX Design
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”仕組みのデザイン”をテーマにUXコンサルティング、事業デザイン、UI/UX改善などを手がけるデザイン会社 ▼仕組みのデザインとは? 課題解決や価値創造が、局所的ではなく持続的に循環していくサイクルそのものをつくることです。例えば「DX」も仕組みのデザインのひとつ。教育現場や製造現 場、店舗など多数の場所においてDXの推進等を支援しています。

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