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デザインシステムとは?基本概念とその重要性

デジタルプロダクト、デジタルサービスが急増している現代において、『デザインシステム』は欠かせない要素となりました。効率的なデザインと開発を可能にしつつ、ブランドの一貫性を保つための『デザインシステム』。本記事では、デザインシステムの基本概念からその重要性、具体的な構築方法までを詳しく解説します。


目次[非表示]

  1. 1.デザインシステムの基本概念
    1. 1.1.デザインシステムの定義
  2. 2.デザインシステムの重要性
    1. 2.1.ブランディング効果
    2. 2.2.効率性の向上
    3. 2.3.コラボレーションの促進
  3. 3.デザインシステムの事例
    1. 3.1.SMBC (三井住友銀行)
    2. 3.2.SmartHR
    3. 3.3.LINE
  4. 4.デザインシステムの構築方法
    1. 4.1.ステップガイド
  5. 5.デザインシステムの運用と維持
    1. 5.1.ベストプラクティス
    2. 5.2.フィードバックと改善
  6. 6.まとめ


デザインシステムの基本概念

デザインシステムの定義

デザインシステムとは、デジタルプロダクト・サービスのデザインと開発において、一貫性を保つための一連のガイドライン、コンポーネント、ツールの集合体です。これにより、デザイナーや開発者が共通のルールに従って作業し、ブランドイメージを統一させることができます。

▼主要コンポーネント

  • カラー:ブランドカラーの定義と使用方法。
  • タイポグラフィ:フォントスタイル、サイズ、間隔のガイドライン。
  • UIコンポーネント:ボタン、フォーム、ナビゲーションなどの共通コンポーネント。
  • ガイドライン:デザインと開発のベストプラクティスや使用ルール。


デザインシステムの重要性

ブランディング効果

デザインシステムは、ブランドイメージの一貫性を保つために必要な要素です。これにより、プロダクトやサービスを利用するユーザーはどのプラットフォームにおいても同じブランド体験をすることができます。


効率性の向上

一度設計されたデザインシステムを使用することで、デザインと開発の効率が向上し、新しいプロジェクトも比較的スムーズに進行できます。


コラボレーションの促進

デザインシステムは、異なるチーム間や部門間でのスムーズなコラボレーションを可能にします。共通の言語とルールがあることで、間違った解釈、手戻りによる手間が減少します。


デザインシステムの事例

SMBC (三井住友銀行)

▼特徴

  • 詳細なガイドライン:SMBCは、デジタルサービスにおける統一されたブランドイメージを保つため、詳細なデザインガイドラインを設計しています。これにより、ユーザーがどのサービスを利用しても一貫した体験を得られます。
  • ユーザビリティの向上:デザインシステムにより、複雑な金融サービスをわかりやすく提供し、ユーザーの操作性を高めています。
  • 多言語対応:グローバル展開に対応するため、デザインシステムには多言語対応の要素が組み込まれています。

関連URL:インハウスデザインチームが挑んだ「SMBCデザインシステム」の裏側


SmartHR

▼特徴

  • 再利用可能なコンポーネント:SmartHRのデザインシステムは、UIコンポーネントの再利用を重視しており、迅速なプロダクト開発が可能になっています。
  • 直感的なユーザー体験:シンプルで直感的なデザインにより、ユーザーが簡単に操作できるよう工夫されています。
  • 継続的な改善:ユーザーのフィードバックを反映し、デザインシステムの改善を定期的に行っています。

関連URL:SmartHR Design System


LINE

▼特徴

  • 一貫したデザイン:LINEは、アプリ内のデザイン統一を図るため、厳密なデザインシステムを構築しています。これにより、ユーザーはどのサービスを利用しても一貫した体験を得られます。
  • 多様なデバイス対応:デザインシステムは、多様なデバイスでの使用を想定しており、柔軟に対応しています。
  • アクセシビリティ:すべてのユーザーが利用しやすいように、アクセシビリティのガイドラインを厳格に守っています。

関連URL:LINE Design System


デザインシステムの構築方法

ステップガイド

  1. 調査と分析:現行のデザイン資産を分析し、必要な要素を洗い出します。
  2. コンポーネントの作成:カラー、タイポグラフィ、UIコンポーネントを定義し、ドキュメント化します。
  3. ツールの選定:デザインツール(Figma, Sketchなど)と管理ツール(Storybook, Zeroheightなど)を選定します。
  4. プロトタイプの作成:デザインシステムを試用し、フィードバックを収集します。
  5. 導入と運用:チーム全体にデザインシステムを導入し、継続的に運用します。


デザインシステムの運用と維持

ベストプラクティス

  • 更新・追加:新しいコンポーネントやガイドラインを追加する際は、一貫性を保つために注意します。
  • レビュー:デザインシステムのレビューを定期的に行い、最新のトレンドや技術に対応させます。

フィードバックと改善

デザインシステムの改善には、チームからのフィードバックが欠かせません。定期的なワークショップやミーティングを開催し、フィードバックを取り入れます。


まとめ


デザインシステムは、ブランドの一貫性を保ち、効率的な開発を可能にするための重要なツールです。

デザインシステムは今後ますます重要性を増し、AIや自動化ツールとの連携が進むことで、さらに進化していくと予想されます。

デザインシステムを活用することで、プロダクト開発の質と効率を大幅に向上させることができます。


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ajike丨UX Design
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”仕組みのデザイン”をテーマにUXコンサルティング、事業デザイン、UI/UX改善などを手がけるデザイン会社 ▼仕組みのデザインとは? 課題解決や価値創造が、局所的ではなく持続的に循環していくサイクルそのものをつくることです。例えば「DX」も仕組みのデザインのひとつ。教育現場や製造現 場、店舗など多数の場所においてDXの推進等を支援しています。