金融会社がUIデザインを向上させたいときにやるべきこと
金融会社にとって、ユーザーインターフェース(UI)デザインの向上は、お客様の満足度や信頼感を高め、ビジネスの成長を促進するための重要な課題となっています。今回の記事では、他業界を含めた代表的な事例を確認しながらそれぞれのステップを解説したいと思います。
目次[非表示]
- 1.実際の利用者(ユーザー)の視点を取り入れる
- 1.1.Apple Pay
- 2.一貫性のあるデザインを心掛ける
- 2.1.Googleプロダクト
- 2.2.三井住友銀行 デザインシステム
- 3.改善を繰り返す
- 3.1.Amazon
- 4.▼こちらもご参考ください
実際の利用者(ユーザー)の視点を取り入れる
インターフェースの改善には、サービスを利用するユーザーの視点を取り入れることが非常に重要です。とくに金融会社の場合、専門的な情報が多かったり、利用フローが長かったりと、一部の利用者には操作が難しく感じられることがあります。また利用者の中には最後まで目的を達成することが難しく、途中で離脱してしまうケースも存在します。そこで大切なのは、実際のユーザーにフィードバックをもらい、課題がどこにあるのかを明確にすることです。
具体的な方法としては、「ユーザビリティ*テスト」があります。実際にお客様にサービスを使ってもらい、操作のしやすさや分かりやすさ、目的を達成できるかどうかを確認します。そうすることで、使いづらいポイントや改善すべき部分が明確になり、より良いインターフェースへと改善する手がかりを得ることができるのです。
*ユーザビリティ:
ユーザーにとって製品、システム、サービスなどが誰でも簡単に使用できる度合いを指します。
▼事例
Apple Pay
Apple Payの特徴はユーザーにとって直感的でわかりやすいデザインということです。シンプルなインターフェース、簡単な操作手順によりユーザーは支払いプロセスを短時間で理解し、容易に利用することができます。
(画像:Appleホームページ内 Apple Payページ)
一貫性のあるデザインを心掛ける
次に、デザインの一貫性を保つことです。どれだけ機能が素晴らしくても、見た目がバラバラだと混乱を招くことがあります。つまり、全体の色使いやボタンの形状、文字の大きさなど、一貫したデザインを心がけなければなりません。加えて、色や形、動きなど、見た目の要素だけでなく、使い勝手や反応の速さなど、全体的な体験に一貫性を持たせることももちろん重要です。
そうすることで、ユーザーにとってわかりやすく、スムーズに操作できるサービスとして認識され、サービスの好感度の向上にもつなげることができます。
▼事例
Googleプロダクト
Googleはさまざまなプロダクトを提供しており、ロゴやサービスの中身にいたるまですべて一貫性のあるデザインをもっています。
デザインパターン、アイコン、カラースキームなどが統一されており、ユーザーは異なるGoogleのプロダクトを使用しても一貫性を感じることができます。
(画像:Googleプロダクトページ)
三井住友銀行 デザインシステム
デザインシステムとは、一貫したデザインや操作性でウェブサイトやアプリを提供するためのフレームワーク・仕組みです。
デザインシステムは、デザインの一貫性を保つため、作業の効率性を向上させるために使用されます。三井住友銀行はデザインシステムを設計・構築し、社内への浸透・システムの積極活用を目指しています。
(画像:SMBC DESIGN)
改善を繰り返す
テストを行い、結果に基づいて改善を重ねることも大事なポイントです。
継続的に実際に使ってみた人々の意見を聞いたり、操作の様子を観察したりすることで、より良いユーザー指向のUIデザインへと近づけることができます。
▼事例
Amazon
AmazonはWebサイトやモバイルアプリのデザインの改善を絶えず行っています。
ユーザーの購買パターンや行動データに基づいて、商品の表示方法やカートの操作手順などを最適化するだけではなく、ユーザーからのフィードバックも積極的に改善に反映させています。
(画像:Amazonホームページ)
今回は他業界も含めて代表的な例を確認しながら、UI改善を図るための手法について解説いたしました。
デジタル化が急速に進む今日、金融会社が競争力を保つためには、ユーザーフレンドリーなUIデザインが欠かせません。ユーザーにとってわかりやすいデザイン、一貫性のあるデザイン、そして絶えず改善を行っていくということはどの業界においてもとても重要なことですが、とりわけ利用者が多岐に渡り、サービス内容が複雑な金融業界においては、ユーザー中心のデザインが必要不可欠です。
アジケでは、事業成果に大きく影響するUI/UXについて、デザインパートナーとして最良のデザインを共創いたします。既存のWebサービス、アプリの改善はもちろん、新しいサービスを上流の戦略部分からアウトプットを作成する過程まで一貫したチームで伴走します。ぜひお気軽にお問い合わせください。
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