事例
株式会社三井住友銀行

SMBCデジタルセーフティボックス

終活をサポートするデジタル版エンディングノートサービス

株式会社三井住友銀行が運営する「SMBCデジタルセーフティボックス」は、ユーザーの資産情報や介護、葬儀についての希望、伝えたいメッセージなどをデジタル上に預け、大切な人へつなぐ「終活」をサポートするサービスです。

遺しておきたい情報や、伝えたい想いなどがあるにもかかわらず、「どうしたらよいかわからない」という声からこのプロジェクトは立ち上がりました。

アジケは、主にUXデザイン、UIデザインを担当。ユーザーの声を聞きながら「誰に」「どんな価値を」「どのように伝えるか」を検討し、構想を形にしていきました。

Solution

遺す側(親)、遺される側(家族・子ども)それぞれに向けたUX設計

メインユーザーは親世代ではあるものの、子世代もエンディングノートを受け取る立場として登場します。それぞれ利用するシーンや期待する価値が異なるため、「サービスへ期待すること」「いつどのように利用するかなどの視点で2つのペルソナとカスタマージャーニーマップを作成。それぞれの提供価値を定義し、サービスコンセプトを固めました。


4つのステップで利用の流れを可視化し、それぞれのコア体験を定義

エンディングノートは、サービスとユーザーが関わるタイムラインが長く、利用の目的やシーンも複雑です。そのため、サービス利用前〜利用後(資産の相続)までのユーザーとサービスのコミュニケーションをいくつかのステップに定義し、それぞれのコア体験を明確化。コア体験を達成するために「UX・UI・機能・銀行員のサポート」という4つの切り口で、それぞれどんなことが必要かアイデア発散を行いました。

アイデア発散後は、ユーザーの利用の流れ(利用開始〜資産整理完了)を画面フローとして整理し、情報設計に反映しました。

銀行員とユーザーそれぞれが使いやすいUIデザイン

サービスを利用するシーンとして、銀行員と一緒に入力を行う場面と、自宅などでユーザー自身で入力する場面の2つがあります。それぞれで使うデバイスが異なるため、場面にあったUIデザインを行う必要がありました。

また、ターゲットがシニア世代のため、文字サイズや配色はアクセシビリティを考慮し設計。

銀行員が使用するタブレットは、SMBCデザインシステムをベースに普段見慣れているパーツを使用。ユーザー自身で入力する顧客画面では、シニア層がスムーズに入力できるよう「1画面に1機能」操作に迷わない設計にしました。
Output / Result
各フェーズにおいて、サービスの価値検証や操作検証などを行い、「実際に使ってみたい」「使いやすい」などの声をいただきました。
今後もユーザーの率直な声や数値をもとに検証・改善を繰り返し、サービスが目指す最適なUI/UXを実現していきたいと考えています。
Project overview
制作期間: 2020年01月 ~ 2021年10月
メンバー: プロジェクトマネージャー 1名 / UXデザイナー 2名 / ディレクター 1名 / UIデザイナー 2名
使用ツール: Slack /Backlog/Googleスプレッドシート/Googleスライド/Figmaなど

お客様の声・事例

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