すべてのユーザーに対応するバリアフリーなUIデザインの重要性と実例:ユニバーサルデザイン
ユニバーサルデザインとは、すべての人が利用しやすいようにデザインする考え方です。一部の人だけでなく、年齢、性別や体の不自由な方など「誰でも」ストレスなく使えるデザインのことを指します。ここでは、ユニバーサルデザインの考え方を取り入れたUIデザインについてご紹介します。
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ユニバーサルデザインを取り入れたUIデザインとは?
UI(ユーザーインターフェース)デザインとは、人々がウェブサイトやアプリケーションを使うとき視覚的に見えるデザインを指します。ユニバーサルデザインを取り入れたUIデザインは誰でも使用できる、使用しやすいデザインを目指します。たとえば、色を使った情報だけでなく、形や文字、サイズや間隔などを調整して色覚が弱い方などでも情報が得られるように工夫します。
ユニバーサルデザインの構成要素
私たちの社会は多様性に満ちています。年齢、性別、体の能力など、ユーザーのバックグラウンドはさまざまです。すべての人が世の中の情報に平等にアクセスできるようにするため、ユニバーサルデザインは欠かせないものとなっています。
ユニバーサルデザインは下記の要素をもとに構成されています。
- 直感的に見やすいデザイン:色の組み合わせやフォントの大きさなど、誰もが見やすいデザイン
- シンプルな構造:複雑な操作は避け、直感的に使える構造
- わかりやすいテキスト:情報を簡潔かつ明瞭に伝える文章
ユニバーサルデザインの具体的な例
① NTT東日本「みえる通訳」
「みえる通訳」は、テレビ会議を通じて通訳オペレーターが多言語や手話のサポートを提供するサービスです。スマートフォンやタブレットを使用して、外国人や聴覚障がい者との会話をリアルタイムで通訳します。このサービスにより、聴覚障がい者や言葉の通じない相手に対しても専任の通訳オペレーターにより円滑なコミュニケーションが可能となります。
② 東芝のテレビ「REGZA(レグザ)」
東芝のテレビ「レグザ」には、高齢者や視覚障害者向けの機能として「くり返し読み上げ」や「画面拡大」機能が備わっています。リモコンの操作や設定画面の情報を音声で読み上げることで、より多くのユーザーがテレビの機能を活用できるようになっています。
③ トヨタのカーナビゲーションシステム
トヨタのカーナビは、大きなボタンやシンプルな画面構成になっており、運転中でも直感的に操作ができるデザインになっています。また、音声認識機能を活用することで、ボタン操作をせずに目的地を設定したり、情報を取得することができます。つまり、様々な年齢層や特性の異なるユーザーがストレスなく利用できるように考慮されているのです。
上記の実例は、製品の使いやすさやアクセシビリティを向上させるため、そして誰しもが使いやすく工夫された「ユニバーサルデザイン」の代表的な例です。多様なユーザーのニーズを満たすためのデザインは、今後もさらに進化していきます。
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