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前回の記事では、UXデザインコンサルタントが必要な理由とプロセス等をご説明しましたが、今回は「UXデザイン」が必要な場面やご自身のチームや企業に合ったパートナーを選定する際に必要な視点等をマネージャーの原さんにお聞きしてみました。
ーアジケにご相談いただくUXデザインに関するプロジェクトの特徴はなんですか?
アジケは金融企業や大手企業からデザインに関する全般的な依頼をいただくことが多いです。ここで「デザイン」とは「プロダクトのデザイン」に限らず、「組織デザイン」や「ユーザーの行動」に関するデザインなども含みます。
UXデザインの定義は「ユーザーが商品・サービスを利用する際の体験全般を設計すること」を意味しますが、ここで“ユーザー”は組織の文脈では“従業員”に言い換えることができます。
アジケはそういった点を活かして、UXデザインを用いた組織開発・人材育成のサポートを行っています。
組織においてユーザーである従業員のエンゲージメントを高め、より高いパフォーマンスを発揮できるようサポートを行ったり、評価基準の策定や育成のプログラムを構築したりなど、人事領域でもUXデザインを有効に活用することができます。
UXデザインを用いて組織や人事の領域の課題を解決したい、などのご相談をいただく企業様の多くは「UXデザイン」に関して関心度と理解度がとても高いことが特徴的です。アジケの実績としても他のプロジェクトをご経験された既存の企業様からご依頼いただくケースが多いですね。
具体的には、
など「どこからどう手をつければいいか?」のご相談が多いです。
多様な領域をカバーしているからこそ、世には多くのUXデザイン会社、UXデザインコンサル会社があります。それぞれ得意としている業界や領域、そして持っているスキル、ノウハウは異なりますが、今回はお客様にとって大事な「パートナーとしての選定ポイント」をお話ししたいと思います。
重要なポイントを2つにまとめると、
です。
UXデザインのステップは下記の図をご参考ください。
お客様の状況を整理するということは、上記の図で与件理解〜要件デザインにあたる部分になります。現状のキャッチアップ、そして理想を定義するフェーズです。ここで大事なことは、お客様の状況を「点」で捉えて課題や施策を考えてはいけないということです。「事業としてのフェーズやお客様の社内稟議のステップなど、サービスの成長のために広い視野・長期的な視点を持って状況を理解しているか」という点です。
また、どれだけ「お客様の視点に立ってわかりやすく説明できるか」をみてみてください。UXデザインは難易度、抽象度の高いプロセスが多いです。その中でどれだけ「お客様に伝える努力をしているか」をポイントとして抑えていただきたいです。
2つ目の「実績」は、担当するコンサルタントの実績です。企業としてではなく、個人のノウハウとスキルということが大事なポイントになります。
を個人単位でみること。お客様としては表に出ていない個々のコンサルタントの経歴や実績をみないといけないので、それなりの手間はかかってしまいますが、より理想に近い成果を出すためには、伴走する“人”を見分ける必要があります。
ー一流のUXデザイナー・コンサルタントはどんな実績やスキルが必要ですか?
市場は絶え間なく変化していますし、ユーザーの動向や考え方も常に変化しています。その変化に
対応できる人。向上心があり、挑戦し続け、成果を出し続けているUXデザイナー、UXデザインコンサルタントこそが、一流だと思います。
お客様がみんな同じ課題を持っていることはありえません。UXデザインは再現性が低いんです。そのときのお客様のゴールに合わせて最適な解決策を提示する必要があるので、成果を出し続けるためには、常に自身のスキルアップを行う必要があります。
ー自身に合うコンサルタントを見分けるためには?
高いスキルを持っているからといって、お客様と必ずマッチするわけではありません。
をみる必要がありますが、その中でもコミュニケーションが一番重要じゃないかなと思っています。
など、コミュニケーションにフォーカスしていただきたいと思います。
プロジェクトの形や目指すことはさまざま。ですが、私は結論「企業としてそのサービスを通じて何を成し遂げたいか」ということより、「どんな世界を実現したいか」という考え方に至ると思っています。
アジケを通じて使いやすいサービス、味気あるサービスがみなさんの手元に届く。それによってアジケのミッションである「味気ある世の中をデザインしたい」を実現していきたいです。