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UXデザイナーとして大手企業や金融機関のあらゆるプロジェクトに参画してきたマネージャーの原さん。その経験からUXデザインの「本当にできる状態」について、大事なポイントと手法について語っていただきました。
――UXデザインを「本当にできる状態」というのは?
UXデザイン自体を「自身の言葉で語れる状態」だと思います。
UXデザインを学びたい、やりたいと思っている人は多いと思いますが、どうすれば実際にできる状態になるのか、そして状況に応じてどの要素をその案件に取り入れるべきかを選択できる人は多くありません。
教科書的な「これをやってください」という進め方では、なかなか実際のプロジェクトで応用できないケースが多いです。プロジェクト内容や状況に合わせて柔軟にカスタマイズして対応するためにどんなことをすればいいか悩まれている人も多いのではないでしょうか。
なんのためのUXデザイン、なんのためのプロセスなのかを本当に理解して進めるためにはどんなスキルや経験が必要か、お伝えしたいと思います。
――どうすれば「本当にできる状態」に近づけるでしょうか?
大きく3つのステップがあります。
まず1つ目、基礎知識を積むこと。
独学で本を読む、学校に通うなどもいいと思います。まずはUXデザインとはなにかの概念を理解することが大事です。
次に、最も重要な、実際の現場経験をとにかく積むこと。
実際にUXデザイン関連するプロジェクトに携わることで、理論とリアルな実践のギャップを埋めていくことができます。
アサインからアウトプットまで、すべてのプロセスを経験することで
など実践で必要な大事な要素を経験することができます。
最後は、言語化すること。
UXデザインはデザインを言語化する能力が必要です。実際のプロジェクトを経験することで、自分なりの解釈や言葉で説明できるスキルが成長します。
言語化のスキルは「議論」で生まれます。顧客にデザインの意図を伝える時間だけでなく、自身の考えをチーム内で話し合う「議論」の時間に、相手が抱えている疑問点を解消したり、自身の考えを整理してわかりやすく伝える「言語化」のスキルが伸びます。
単に知識を詰め込むだけでなく、それを自分のものとして咀嚼し、状況に応じて適用できる柔軟性を身につけ、そして相手に伝えることまでが、「本当にできる状態」だと言えます。
――してはいけない行動は?
「現状のみ」にフォーカスしてしまうことです。
UXデザインのプロセスにおいて最も大事なことは、「全体をみる」ということです。任されたこと、自身の役割のみを重視する人と、全体をみて工程を進める人では、プロジェクトの成功にも、自身の学びの量にも悪い影響をもたらします。どの役割の人も、自身がプロジェクトのメインなんだ、という認識を持って挑んでいただきたいです。
――UXデザインを学びたい人へのアドバイスを。
基礎知識を身につけることは大切ですが、そこで止まらないことが重要です。
積極的に実践のチャンスを求めて、失敗を恐れずにチャレンジしてください。
また、他のUXデザイナーとの交流も忘れずに。様々な視点や経験を共有することで、自分の成長につながります。
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