UXデザインで直面する課題と解決法を解説
顧客体験の設計を目的としたUXデザインは、商品開発(製品、サービス、システムなど)に必要不可欠な要素です。
競合商品との差別化を図るためには、見た目や機能性だけではなく、顧客の根本的なニーズを満たす必要があります。
しかし、開発を進めていくなかで多くの課題が浮上します。
UXデザイナーのなかには、「UXデザインで直面する課題を知りたい」「課題を把握したうえ、解決策が知りたい」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
この記事では、UXデザインで直面する課題とその解決方法について詳しく解説します。
目次[非表示]
- 1.UXデザインで直面する課題
- 1.1.①限られた予算と時間
- 1.2.②解決する課題の決定
- 1.3.③デザインと開発の溝
- 1.4.④UXデザインに対する周囲の誤解
- 2.課題の解決方法
- 2.1.①時間と予算の解決方法
- 2.2.②課題決定の方法
- 2.3.③デザインと開発の溝を埋める方法
- 2.4.④UXデザインに対する周囲の誤解を解く方法
- 3.まとめ
UXデザインで直面する課題
UXデザインは、仕事を進めていくなかで周囲との連携や予算など、さまざまな課題に直面します。
顧客のニーズを満たす商品を開発するためには、課題の解決は不可欠です。ここでは、UXデザインで直面する代表的な課題を4つ紹介します。
①限られた予算と時間
UXデザインにおけるユーザー・市場調査は、多くの時間と予算を要します。
しかし、企業の方針によっては重要性を理解してもらえない場合があり、思うように作業が進まないことも少なくありません。
十分に市場調査を行わずに商品のデザインを進めてしまうと、かえって企業にとっての損失となり得ます。
②解決する課題の決定
プロジェクトを進めていくなかで、多くの課題が次から次へと浮上します。
しかし、プロジェクトに取り組める時間には限りがあり、すべての課題に着手することは現実的ではありません。
最も重要な課題が何かを見極め、解決に向けた取り組みを選別しなければいけません。
③デザインと開発の溝
デザイナーと開発者の連携は商品開発するうえで非常に重要であり、最終的な商品のクオリティに影響します。
デザインと開発の間に溝ができる主な原因は、コミュニケーション不足です。
意見や認識の相違は、予期しない問題や品質保証などでトラブルに発展する可能性があります。
④UXデザインに対する周囲の誤解
UXデザインの具体的な仕事内容や重要性は、周囲の関係者が理解していない場合があり、過小評価されることも少なくありません。
単に商品の見栄えをよくする仕事と勘違いされることがあるため、本来の仕事内容を周囲に理解してもらうには工夫が必要です。
規模感にもよりますが、基本的にUXデザインは一人で進められるものではありません。関係者全員の協力が不可欠です。
課題の解決方法
UXデザインで浮上する課題の多くは、工夫や取り組み方により解決できます。一人で進めるのではなく、周囲の関係者と連携していくことが最も効率的です。
ここでは、前項で解説した課題の解決方法を紹介します。
①時間と予算の解決方法
調査していくなかで得た情報をプールしていくことで、合理的にプロジェクトを進められるようになります。
ユーザーに対する調査は直接訪問だけではなく、電話やSNSを活用することで効率的に収集できます。
②課題決定の方法
着手する問題をすぐ決定するのではなく、時間をかけて本当に解決すべき課題を見極めることが大切です。
ユーザーのニーズを全て満たそうとせず、一部を厳選してピックアップすることで取り組むべき問題を把握できます。
③デザインと開発の溝を埋める方法
デザイナーと開発者の間にある溝を埋めるためには、双方で頻繁にコミュニケーションを取ることが重要です。
プロジェクトの初期段階から開発者を参加させ、意見だけでなく知識を共有することでお互いの考えを理解できます。
④UXデザインに対する周囲の誤解を解く方法
新たなプロジェクトが開始された段階で周囲に自分の考えを示すと、UXデザインに対する誤解を防ぐことができます。
プロジェクトを進めていくなかで、定期的に意見や質問などを交わす機会を設ければ、お互いが何をしているか理解できるようになります。
まとめ
この記事では、UXデザインの課題について以下の内容で解説しました。
- UXデザインで直面する課題
- 直面する課題の解決方法
UXデザインは見た目や機能性に優れた商品を開発するだけでなく、実際に使用した際の顧客体験を含めた設計が求められます。
プロジェクトを進めていくなかでは多くの課題に直面しますが、工夫や取り組み次第で解決できる可能性があります。
UXデザインは一人では進められません。ユーザーニーズを満たす商品を開発するためには、周囲の関係者との連携・コミュニケーションが必要不可欠です。
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