“この記事はポッドキャストの内容を編集しています。
記事をもっと楽しみたい方はぜひポッドキャストをお聞きください”
デザインルールやスタイルガイドに従っているのに、現場ではなぜかうまくいかない——そんな悩みを抱えていませんか?
本記事では「デザインルールにどこまで従うべきか?」というテーマで、実際のプロジェクト現場で起きている課題とその解決策を深掘りします。
デザインシステムやスタイルガイドが形骸化しないためのコツ、ルール作成時の注意点、チーム全体での運用方法などを語っていただきました。
スタイルガイドやデザインシステムは、見た目や操作性を統一し、品質を保つための重要なルールです。
しかし、あまりに厳密すぎたり、古くなったルールに縛られすぎると、現場では「デザインの自由度が奪われている」と感じてしまうことも。
そこで出てくるのが、「このルール、本当に今のプロジェクトに合ってるの?」という疑問です。
ルールを作る側が持つべき観点として、以下の3点のポイントを抑えてみてください。
① ルールはスリムに保つ
ガチガチに作り込みすぎると、想定外の事象に対応できず、例外対応が増える。結果、ルールが守られなくなってしまいます。
② 常に最新化する(同時に古いルールを捨てる)
ルールは生き物。新しいものを追加するだけでなく、使われていない・古いルールは定期的に削除することで、使いやすさが維持されます。
③ 余白(裁量)を残す
各プロジェクトの特性に合わせて柔軟に対応できるよう、ルールにはある程度の「余白」を設けておくことが重要です。
現場のデザイナーが意識すべきなのは、ルールを「守ること」ではなく「活用すること」。
「ルールを守る側」と「作る側」が連携しながら、最適解を探ることが大切です。
せっかく作ったデザインシステムが活用されない——これは多くの企業が抱える課題です。仕組みの中に強制力を組み込むことが大切なんです。
例えば、承認フローに組み込む。
デザインシステムの準拠チェックを、リリース前の最終承認ステップに入れることで、運用の中に自然と組み込むことができます。
ルールを「運用フローに組み込む」ことで、形骸化を防ぐのです。
Q. デザインルールは絶対に守るべきですか?
A. 必ずしも絶対ではありません。ガイドライン内でベストを尽くし、難しい場合は関係者と相談して柔軟に対応しましょう。
Q. デザインシステムが形骸化してしまいました。どうすれば?
A. 運用フローに強制力を持たせたり、ユースケースを追加することで再活性化を図りましょう。
Q. スタイルガイドが複雑すぎて活用しにくいです。改善方法は?
A. スリム化し、古いルールを整理・削除することで、使いやすさを取り戻すことができます。
ガイドラインだけでは抽象度が高くて若手が使いこなせないという課題もあります。
そこで必要なのが「ユースケースの提示」です。
例:
など、用途に応じた“使い方の例”を示すことで、ルールの活用が一気に進みます。
絶対に忘れてはいけないということは、ルールに従いすぎて面白みのないデザインになってはならないということ。
ガイドラインを守ることは大切ですが、それ以上に「誰のために、何のためにデザインするのか」を常に問い直すことが、より良いデザインにつながります。
デザインルールに正解はありません。ですが、「誰のために・何のために作るのか」という原点に立ち返ることで、きっと今よりよいルール運用ができるはずです。
こちらの記事もぜひ合わせてお読みください📕
アジケでは、金融機関・大手企業のデザインルール設計や運用支援を多数手がけています。
デザインシステムやガイドラインにお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください!
普段何気なく流してしまう「文字の力」に、どれだけの価値が詰まっているのか? ライティングの重要性が高まる背景と、今求められるデザイナー像について詳しく解説します。
デザインルールやスタイルガイドに従っているのに、現場ではなぜかうまくいかない——そんな悩みを抱えていませんか? 本記事では「デザインルールにどこまで従うべきか?」というテーマで、実際のプロジェクト現場で起きている課題とその解決策を深掘りします。 デザインシステムやスタイルガイドが形骸化しないためのコツ、ルール作成時の注意点、チーム全体での運用方法などを語っていただきました。
デジタル化が進む現代において、優れたUXデザインが重要視されていますが、それ以上に「コンテンツの力」がUXの品質を超える場面があります。 今回は執行役員の原さんに、プライベートで感じた「UXの品質を超えるコンテンツ力」についてお話しいただきました。
今回のテーマは「UI/UXデザイン不要論をどう突破するか」。 デザインが事業成長に寄与することは、多くのデザイナーが実感しているものの、社内での予算承認が難しく、不要論を唱える声が上がることも少なくありません。 本記事では、実際にあったご相談をもとに、短期・長期の視点からその解決策を語っていただきました。
今回のテーマは「話がかみ合わない状況をどう打開するか」。 プロジェクトの進行において、クライアントやチームメンバーと話がかみ合わず、意図した方向に進まないといった経験は誰しもあるのではないでしょうか? 今回は取締役の神田さんに、その打開策と円滑なコミュニケーションのために必要なポイントを語っていただきました。