こんばんは、山口です。
ハーバードビジネスレビュー2016年4月号が、デザイン思考特集でしたね。
みなさんはもうお読みになりましたか?
私はあまりの面白さにブルブルとふるえながら読み耽りました。
内容はもちろんなのですが、何にふるえたのかと言えばたぶん「良質なものに触れている満足感そのもの」なのかなと思います。
今日は、そんなものを生み出すものは一体何なんだということを作り手として考えた雑感になります。
雑誌の表紙に詰まっているもの
感動さえ覚えたハーバードビジネスレビュー4月号ですが、なんでこんなに面白いんだ…と疲労感にまみれながらふと表紙を見やると、やっぱり表紙だけで面白いんですね。
Penやananなど特集買いしやすい雑誌ではたまにある経験ですが、コピーはもちろんその誌面が放つ『問いかけ(テーマ)』自体がすでに秀逸ではないでしょうか。
もちろん、その秀逸な問いに対して世界屈指の優秀な方々が『解答』をしているからこそハーバードビジネスレビューは高価であり、その価値があり、読了後には「倍くらい払ってもいい…(気持ち的には)」といった深い満足感に満ちた気持ちになります。
考えてみれば、良いアウトプットにはよい『問』があるように思います
良いものに出会うことができると、何かしらのタイミングでぐっと胸に迫るものがあると思うのですが、それは純粋に触れたものの良さに対する感性的な感動か、またはそのモノが宿した「メッセージ」をひしと心に受け取ったかのどちらかであるように思います。
映画に例えると、前者は鳥肌が立つような映像(シーン)や音楽、後者は見終わったあとに心にしっとり残るあの気付きのようなものです。
それらは別々のものですが、どちらも良い『問い』がなければ生まれないような気がします。
「問」が肝心な職種と、「解」が肝心な職種
考えてみれば、『問い』が重要な職種と、『解』が重要な職種があるように思います。
(すみません、わかりやすいので映画の例えのまま続けます)
ほとんどの映画では表現もメッセージもどちらも重要で、かつそれらが最後にはひとつのものに仕上がる必要があります。
「メッセージ」の部分は監督(または原作の作者)が創造・構築し、映像や音楽といった「表現」の部分は演者やクリエイターが創り上げます。
監督は映画づくりの際、メッセージを伝える手段としての「表現」を0から1にするために、演者やクリエイターにやはり『問い』を投げかけるのではないでしょうか。
対して、演者やクリエイターは問いかけを咀嚼し、自分の『解』を表現として出現させていくのではないでしょうか。
チームでものをつくるには、やっぱりよい「問い」とよい「解」が肝心だ
映画では監督と演者・各クリエイター、ハーバードビジネスレビューでは、編集部とゲスト。それぞれの秀逸な『問』と『解』が合わさることで感動さえ覚えるような良質なアウトプットが生まれていると感じます。
これは自分たちのチームづくりでもとても参考になるのではと思います。
特に私自身はどちらかといえば解が出せる職種ではないため、「チームの力でどのように良いアウトプットが出せるのか?」ということを日頃考えているのですが、それにはよい『問』が必要なようです。。
おまけ
では、よい『問い』はどうやったら生み出すことができるのか…?
少しだけですが、いま私が思いついていることは以下のようなことくらいで、自分にとってはまだまだ高いハードルばかりです。
・ゴールイメージは、問う人が明確に持つ
・伝える力
・日頃ものごとをよく考える
・経験
・年齢
・「解を出す側の人」のことの理解、信頼
・世間のことを捉える力
ではまた!