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サービス開発フローに取り入れたいユーザーテストのプロセス

こんにちは。今回はプロダクトの開発フローにユーザーテストを取り入れたいが、どこから手をつければよいかわからないという方向けにユーザーテストを開発フローに取り入れるメリット、テストのプロセスをご紹介します

 

1.ユーザーテストとは

ユーザーテストと一言でいってもそれが指す内容やカバーする範囲は使われる環境や状況によってまちまちです。厳密に言うとユーザーテストとはABテストやユーザビリティテスト、ベータテストなどが含まれる用語ですが、ユーザビリティテストと同義で扱われることが多いです。今回は「ユーザビリティテスト」にフォーカスしてお話します。

「ユーザビリティテスト」とはユーザーがどのようにプロダクトを使用するかを観察し、プロダクトの「ユーザビリティ」を検証することです。テストを行うことでユーザーはどの部分で躓いているのかなどのユーザビリティ上の課題を発見することができます。

 

2.ユーザビリティテストを開発フローに取り入れるメリット

ユーザビリティテストがどのようなものかイメージできたでしょうか。ではユーザビリティテストをプロダクト開発フローに取り入れることによってどのようなメリットがあるのでしょうか。

 

気軽に後戻りができる

サービス開発は進めば進むほど、ちょっとした施策でも大規模な改修になってしまい、後戻りをすることが難しくなってしまいます。サービス開発の早期段階で(あるいはプロトタイプなどを使用して)ユーザビリティテストを実施することで、開発が大規模になる前にサービスの課題を発見しフレキシブルに対応することできます。

 

開発メンバーが足並みを揃えて開発に臨める

サービス開発を行っているとそれぞれのメンバーが持つ課題感がバラバラになってしまい、どの施策が優先度の高いものなのかがわからなくなってしまいます。ユーザビリティテストを実施し、テストで発見された課題をエンジニア、デザイナーなど様々な職種のメンバーで共有しておけば、何が重要な課題かが明確になり、一つの方向に向かって開発を進めていくことができるようになります。

 

ユーザーの意思決定の理由を知ることができる

GoogleAnalyticsなどを使いアクセス解析を行うことでページ毎の離脱率などを計測することができますが、なぜ離脱したのかといった理由までは確認することができません。ユーザビリティテストではユーザーにヒアリングを行うことでユーザーの行動の理由を明らかにする事ができます。

 

3.ユーザビリティテストのプロセス

それではユーザビリティテストをどのような方法で進めていくかをお話します。
ユーザビリティテストは以下のようなプロセスで進めていきます。
 
  • テストの目的の設定
  • 被験者に関する取り決めとリクルーティング
  • タスクの設計
  • 設問の設計
  • テスト環境の用意・手配
  • テスト実施
  • 結果分析

 

テストの目的の設定

テストを行う前に、テストの目的を設定しましょう。ユーザビリティテストで何を解決したいのかを明確化させましょう。目的が明確になればどんな人にテストを受けてもらうか、どんなテスト内容にするかが定まります。
そもそもテストをやろうと思ったきっかけが目的に直結するのですが、ちょっとやってみたいという方で目的設定が難しい方は次のような例を参考にしてみてください。

  • 「新機能のSNSログインをユーザーが迷わず使うことができるかどうかを検証するため」
  • 「サービスの強みとして推しだしている機能がなぜあまりユーザーに使われていないかを検証するため」
  • 「アカウント作成までの障壁となっている要素は何かを検証するため」

そしてテストの目的を元に「ユーザーはもしかしてこのような行動をとっているのではないか」といった仮説を立てましょう。仮説の検証というのがユーザビリティテストで最も大切な考え方です。

 

被験者に関する取り決めとリクルーティング

テストの目的と仮説が決まればどのような人にテストを行ってもらうべきかが、ある程度明確になります。例えばサービスを使いこなしているヘビーユーザーが対象なのか、類似サービスを含め使ったことのないユーザーを対象にするのかなどです。
それが決まれば、どのように被験者を募るかを考えましょう(リクルーティングと呼びます)。Webサイト簡易的にテストを行いたい場合は人脈を使って探しましょう。知人や他の社員を被験者としてテストを行っても多くの気づきが得られると思います。

 

タスクの設計

タスクとはテストで「実際にユーザーに行ってもらう(操作してもらう)こと」です。タスクの設計は非常に重要で、タスクの設計次第で得られるデータの質、量が変わってきます。

タスク設計時に心がけたいこととしては、タスクのスタートとゴールを定義するということです。
よく「アプリを自由に触って見てください」といったゴールのない行動をタスクとして設定してしまいますが、これだと得たい情報を得られない可能性があります。

ユーザビリティテストで大事なのは、「ユーザーが目的を達成するためにどのように経路を辿るか」という部分です。目的を達成できたのか、目的達成までの行動はスムーズだったかなどを検証する必要があります。そのためには必ずゴールがあるタスクを設計する必要があります

例えば会員登録フローのユーザビリティ検証の場合、上図のようにスタートとゴールとそれぞれの対象画面を設定したのち、タスクを考えましょう。タスクの例をあげるとすれば、「画面の指示に従って自分のアカウントを作成してみて下さい」といったものになります。

 

設問の設計

タスクを行った被験者に対して聞く設問を用意しましょう。ここで得たい情報としてはテスト中に操作画面を見るだけでは得られなかった情報です。被験者が行った行動の裏側にはどのような心理が働いていたかをヒアリングするために質問を用意しておきましょう。

ここはどのような聞き方をすればよい情報を聞き出せるかを考慮することも重要になってきます。インタビューについて詳しく知りたい方はこちらの記事もお読みください!

ユーザーインタビューを成功に導く4つのポイント

 

テスト環境の用意・手配

テストを実施する会場、必要な機材等を用意しておきましょう。テストの会場は騒音等がなく会話がしやすい場所、被験者がリラックスしてテストを行える場所が望ましいです。またテスト中の動画を撮影するカメラ、デバイス等何が必要かをまとめておきましょう。こちらは他のプロセスと同時進行で大丈夫です。

 

テスト実施

ここまでの準備が整ったらいよいよテストの実施です。設計に不備があるかを確認するために事前にプレテストを行っておくのも効果的です。

被験者にはどのようにテストを進めていくかをしっかりと説明し、普段と同じ感覚で操作してもらえるようにしましょう。

またテスト中、被験者には感じたことを独り言のように声に出してもらいながら操作してもらうことでリアルタイムの感情を記録することができます。

 

結果分析・施策の検討

テスト終了後は結果を分析し、どこをどう改善すればよいかを明確化させましょう。

①被験者の傾向を分析する
タスクを最後まで完了できたか?タスク完了までどのくらいの時間を要したか?完了できなかった場合はどこに問題があったのかを被験者ごとにまとめましょう。その後、それぞれのデータを比較し傾向を分析しましょう。

②課題を洗い出す
傾向を分析していくとサービスとして届けたい価値や機能が被験者には伝わっていなかった、開発者が想定していたフローを被験者は実行していなかったなど様々な課題が見つかるはずです。課題の大小を問わず出てきた課題と列挙しましょう。

③課題に対する解決策を考える
挙がった課題に対して何を行えば解決できるかを考えましょう。デザイン上の問題なのか、実装上の問題なのかといった課題の整理を行い、それに対する解決策をデザイナー、エンジニア、企画など様々な職種のメンバーで集まり、アイデア出しを行うのが望ましいです。

④解決策の優先順位を決め実施のスケジュールを決める
出てきた解決策を実施したら得られる効果、実施コストなどを元にスコアリングを行い優先順位を決定しましょう。優先度の高いものから実際の開発スケジュールに落とし込みましょう。

 

4.UXデザインカンパニーajikeが提供するユーザビリティテスト

今回はユーザビリティテストプロセスについてお話しました。よりよいサービスを作っていくのに少しでも参考になればと思います。もちろん弊社でもユーザビリティテストを提供しています。

ajikeではお客様の抱えるビジネス上の課題をしっかりとヒアリングし、それをもとにテストの設計を行います。ユーザビリティを向上するだけではなく、その先にある課題を見通しユーザビリティの向上がビジネス課題の解決につながることを目指した提案を行います。

またUXデザインカンパニーという特性を活かしUXデザイン、UIデザインの知見を活かした改善提案を提供します。テストの結果をプロダクトに落とし込む際、UI/UXに特化した施策案を作成します。
今回の記事を読んで少しでも興味を持たれた方はぜひお声がけください。

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