ajike switch

やってみよう!UXデザインの一貫としての街頭調査

e17840108549fc9a5aceeaa8098bcb76_s

あけましておめでとうございます。
UXデザイナーの山口です。

年末に、とあるプロジェクトのリサーチの一貫として街頭調査を実施しました。
誰でもできることではありながら、心理的なハードルがあるのでなかなかやらないですよね。
知らない人に道で声をかけられるのがうざいこと、みんな知ってますもんね。笑

ただ、条件が合うときにはとても良いリサーチの手段だということを実感しています。
というわけで、今回は街頭調査の方法や、得られるデータについて紹介したいと思います。簡単に。

目次
1. どんなときに「街頭調査」という手段を選ぶのか
2. なぜ「街頭調査」を選ぶのか
3. 事前準備
4. まとめ

 

1. どんなときに「街頭調査」という手段を選ぶのか

自分の周囲にはいないタイプの人達に話を聞きたいときです。

たとえばこんなとき。
・新しいことを企画するため、ユーザーリサーチが必要なとき
・何かの判断のために、ユーザーリサーチあるいはテストが必要なとき
・定性的なデータをたくさん集めたいとき

他にもリサーチの手段は色々あると思いますが、「ユーザーリサーチ」の範囲では以下のように使い分けをしています。

定量調査(アンケート)…Yes/Noで回答できる/選択肢を提供できる事柄のデータの収集
定性調査(グループインタビュー等)…「それってなぜですか?どういうことですか?」を深堀りしなければ得られないデータの収集
定性調査(街頭調査)…よりリアルで偏りのないデータの収集

 

2. なぜ「街頭調査」を選ぶのか

そんなにコストを掛けずに、生の声を集められるからです。
あと、他の調査より「これがリアルだから」という実感が持ちやすいです。

インタビューは高くて偏る(こともある)

街頭調査の代替となるのはグループインタビューや対面のインタビューですね。
ただこれらはときにコストパフォーマンスが低く、またモニターから得られるデータに偏りが出てしまうこともありますよね。

具体的には、このようなケースがよくあるケースではないでしょうか。

【身の周りでモニターを集める】
業界や職種に基づく価値観やリテラシーに偏りが出る。

【代行会社に頼んでモニターを集める】
コストが掛かるので限られた人数(3~10名等)のデータになる。
また大前提としてモニター登録しないようなタイプの人には出会えない。

 

では、街中は?

例えばペルソナに合わせてエリアや時間帯を選んでみてください。
あとは度胸と努力次第でいくらでも生の話を聞くことができます。

実績的には1時間で平均5名程度お話を聞くことができています。
工数を時給8000円とした場合でも、16000円で10名程度の定性データを集めることができる感じです。

街頭調査では、質問を精査しよう

もちろん街中なので短い時間しかお話を聞くことはできません。
3問程度を基本に、迷惑そうにされない範囲で少しずつヒアリングするイメージです。
それで3~5分程度でしょうか。

リサーチ設計の段階で、「これはアンケートで聞く、これはグループインタビューで聞く、これは街頭で聞く」という感じで調査項目を仕分けしておく作業が必要です。

インタビュー UXデザイン
※実際に使用していた調査設計シート

 

こんないいことがある

「ペルソナに近い人物に、実際の声を、一定数聞ける」という点で、街頭調査は有効なリサーチ手段だと感じています。
ちなみに経験上、ちゃんとペルソナっぽい人を選べば、以外と結果はばらけません。
20~30人分も集めれば、説得力のある使えるデータとなります。

また、ぜひ開発メンバーと一緒に街頭に立ってもらうことをオススメします。
「ほら、中目黒の会社員のあの男の人、ああ言ってた!」という感じで、デザイナーやエンジニアの頭の中にも実際の人物像が叩き込まれ、自然とユーザー目線で開発を行うことができました。(これは地味ながらとっても素晴らしい副産物でした!)

リサーチ UXデザイン
※こんな感じでまとめていき、最後に傾向をあぶり出します

 

3. 事前準備

ここからは少し事務的な内容になりますが、事前準備について4ステップでご紹介します。

①調査設計をする
②場所を選定する
③事前準備物を用意する
④警察に書類を提出する

◆法律的な基本ルール
http://www.gpkaikei.jp/2012/01/27/2402
・路上でアンケートを行う場合、その場所の管轄の警察の道路使用許可申請が必要
・ただし、駅前の広場で行う場合は私鉄会社の許可が必要となる
・申請は一週間程度かかる
・費用は2000円〜かかる場合も
◆道路使用許可申請の注意事項
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/tetuzuki/form/pdf/kotsu/kisei011.pdf

 

4ステップの詳細

①調査設計をする
まずは設問をリストアップし、それを適切な調査に分類していきます。
仕分けの基準は1を参考にしてください。

②場所を選定する

ペルソナに近い人物がたくさんいるエリアや場所を複数ピックアップしましょう。
地域や場所によっては街頭調査がNGなところもありますので、複数用意しておくと安心です。

③事前準備物を用意する
・質問内容(書類としても提出する)
・調査シート(当日に使用するもの)
・道路使用許可申請署
・調査するエリアの地図(書類として提出する。GoogleマップでOK)

④警察に必要書類を提出する
管轄の警察署に必要な書類を提出します。
調査実施当日の3営業日前までに届け出に行く必要があります。
人が多いエリア(渋谷区など)は元々街頭調査などが全くのNGであるケースもあります。
また許可されている地域でも担当者によって渋られるケースがあるので、事前に電話をして条件などを確認しておくのが吉。

 

4. まとめ

・街頭調査はやろうと思えば誰でもできる
・街頭調査では偏りの少ない生の声が集められる
・リクルーティングが必要なインタビューよりコストが掛からない
・ペルソナに近い(と思われる)人を見極めてアプローチしよう
・リアルなユーザーの人物像が開発メンバーの頭や心にしっかり残る
・事前準備が必要なので、正しい手順で1,2週間前までには行おう

 
ありがとうございました、長くなりましたが終わりです!
みなさんもぜひ街頭調査を取り入れてみてくださいね。

アジケではUXデザインの一貫として調査設計~調査の実施や分析も行っています。
興味がある方はお気軽にご連絡ください。

servi

ajike switchの更新をメールでお伝えします!

8年以上ajikeが蓄積したデザイン思考とUXデザインの知見を発信し続けるブログ<ajike switch>の更新情報を無料でメールにてお知らせ致します。

×