初心者で太陽の塔の尾方です。
先日、社長の梅本より「この本おもしろいから読んでみ!」と
初めからこの本のハードルが上がる様な形でオススメして頂きました(笑)
(読書好きなので嬉しかった)
石村博子『たった独りの引き揚げ隊 -10歳の少年、満州1000キロ征く-』
いわゆる“書評”ではなく、この本を読んだことで何を想ったのか、何を学んだのか、に焦点を合わせて書いていきたいと思います。
内容をざっくりと
満州での終戦の頃のお話
- 主人公の名前はビクトル古賀。父親は日本人の毛皮商人、母親は亡命コサックの娘(ロシア人)、祖父はロシア帝国最後の皇帝ニコライ二世直属のコサック近衛騎兵を務めた人物である。
- 戦争が終わり、満州の曠野に残されたビクトルは、たった独りロジーナ(故郷・祖国)である日本を目指した。1000キロ以上もの道のりを、死と隣り合わせのなかで歩き続けた。
- これはユーラシアの失われた世界を、命がけで日本に運んできた少年の物語である。
(本文より抜粋し引用。)
・コサックとは、ロシア南部、ウクライナ、シベリアなどに定住した自治的騎馬戦士集団のこと。
僕が思うコサックは、自然を愛し、共に戦う馬を愛し、バイタリティが高い。この本を読んでそう感じましたね。
読んだ感想
歴史的な内容を含んでいるので、これは勉強になるな〜と素直に感じました。
僕の記憶が正しければ、高校の日本史・世界史などでは「引き揚げ隊」のことはほとんど扱っていませんでした。
けれども、この本を読んで得た知識は若いうちに知っておけて良かったなと感じています。
「コサック」と聞いて僕がイメージするものは、たぶんみなさんと同じくコサックダンスくらいでした。
この本を読み終えた後、「コサック」というものは、とてもカッコよく、人間らしい生き方、地球で生きてる生物としてとても立派だなという様に僕の頭に位置づけられています。
当時11歳のビクトル少年のたくましさに勇気をもらいました。
また、ビクトル少年を取り巻く環境にゾッとしました。
常に死と隣合わせで引き揚げをした少年は他にはいないのではないでしょうか。
忘れてはならないのは、ビクトルは生き残ったけれど
何千何万という人々が無念にも自国の地を踏むことなく大陸の土であったり残留孤児と
なっていることですよね。
勇気だけもらって終わりにしてはいけない本だと思いました。
何を学んだのか?
この本が、ビクトルが、僕に教えてくれたのは、
人間にとって本当に大切なことだと思います。
自然に感謝、それからその日に感謝すること
今の世の中、素晴らしい技術が生み出され続けています。
本来、自然に包まれて生きてきた人間ですが、今は技術に包まれてしまっている。
人間らしい生活、地球に生きる生物らしい生活からかけ離れている。
こんな時代だからこそ、それを学ぶチャンスがほとんどありません。
明るく生きる強い心がいかに大切か
これは僕が大好きなこと。
自然に感謝、その日に感謝、どんなことにも絶えず感謝することで、
心は明るい方向へ進んでいくと思います。
ビクトル古賀さんの人生を通じて、素敵なことを学ぶことができて幸せです。
素晴らしい本を紹介してくれた梅本さん、感謝してます。
気になった方、ぜひ読んでみてくださいね。
・コサックダンス
「コサックダンス」と聞くと腕を組んで腰を低くし足を交互にあげるとイメージすると思います。
でも、コサックたちのダンスにはこの他にも様々なスタイルがあるみたいですよ。
今もコサックは存在する
こんな記事を見つけました。
ソチ五輪 治安を支える自衛団「コサック」を取材しました。
当時のコサックとは異なる生活をしているとは思いますが、現在までコサックは受け継がれているのですね!